ミュウミュウ「女性たちの物語」の第6弾となる『ヴッチリアの女性たち』を通じ、パレスチナ出身の女性監督ヒアム・アッバスは、服や音楽、ダンスが人を変える力と、シチリア島の都市パレルモの女性たちの感情に訴えかける魅力的な姿を描いています。

「たまたまパレルモを訪れていた際に、ミュウミュウの「女性たちの物語」の制作依頼を受けたのです」と、ヒアム・アッバスは語ります。「当然のごとく、パレルモが作品の舞台、私のストーリーになったわ。 登場人物はパレルモの女性たち、そしてこの土地に伝わる人形劇が私のインスピレーション源です。 この街には、人を驚きで笑顔にしてしまう美と伝統があるの。シシリアの州都はまさに、イマジネーションと素晴らしいデザイナーのクリエーションとが出会ったら彼女の洋服たちが踊り出してしまうような、そんな魔法の空間なのです。」

パレルモの歴史地区の中心ヴッチリアで、典型的なイタリアの伝統音楽の調べが、暖かいそよ風に乗ってお針子の仕事場に流れこんできます。そして、それは長い夏の夕べへの期待と、ちょっとしたおとぎ話のような出来事も運んでくるのです。

お針子が作っているのは、伝統的な操り人形のミステリアスな衣装のコレクション。下の広場は音楽とダンスで活気づき始めています。 陽気な女性たちが立ち上がって演奏の輪に加わり、その盛り上がりが最高潮に達すると、お針子が見つめるドット柄のスカートがひらひら舞い、スエードの靴の金属のヒールがコツコツ打ち鳴らされます。この浮かれたお祭りを操っているのは一体誰なんだろう、と観客たちは考えます。

ヒアム・アッバスは、スティーブン・スピルバーグ、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ、ジム・ジャームッシュといった監督らとともに仕事をした経験をもつ、映画界で注目される存在のひとりです。 アッバスは、短編映画『Le Pain』と『La Danse Eternelle』の脚本と監督も担当しています。2011年に脚本執筆者兼監督として制作した自身初となる長編映画『Inheritance』は、2012年のヴェネツィア国際映画祭で上映されました。

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